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初期投資を抑えたい!低コストでオシャレな店舗をつくる方法

お店を新しく開業するにはとてもお金がかかります。
物件を借りるところから始まり、インテリアの決定、各種工事、HPの立ち上げや商品の仕入れ、スタッフの募集などなど、ビックリするほどお金が消えていきます。
そういった理由から、初期投資はなるべく抑えたい、お店の商品やスタッフはどうしようもないけど、工事費用は抑えたいと思うのは当たり前です。
ただ、工事費用を抑えたいあまり、適当な工事で済ませてしまうのは危険です。
今はSNSの時代です。
お客様がお店を探すときは、店舗空間もしっかり見ています。
お店に来店されたときに一番最初に受けるサービスは「空間でのおもてなし」です。
ここに正しく投資をすることは今の時代欠かせません。
今回は、低コストでおしゃれな店舗を作るための方法をお伝えします。

低コストでおしゃれな店舗をつくるためには工事の数を減らす

店舗工事には色々な種類があります。
内装工事、空調工事、電気工事、通信工事、給排水工事…などなど多岐にわたります。
工事以外にも、厨房設備や家具などもそろえる必要があります。
コストを大きく下げるためにはこういった工事をまるごと減らすのが非常に効果的です。
今回は「おしゃれな店舗をつくる」というテーマがあるので、そこに軸を置きつつお伝えしていきます。

設備工事は減らせない

トイレを作る、厨房で調理ができるようにする、暑さ寒さを調整する、コロナを考慮して換気性能を上げる、といったことを実現するためには設備工事が必要になります。
ここは絶対に削れません。
おしゃれとは直接関係ありませんが、ここを削ってしまうと、「快適性」が失われて店舗の質が大きく下がります。
それであれば、内装工事を安く済ませるしかない!という単純な発想で工事をすすめてしまうと集客力のないパッとしない店舗が完成してしまいます。
それで問題ない場合はいいのですが、おしゃれな店舗を作りたい場合はもう少し工夫をする必要があります。

居抜き物件を借りる

物件の状態には色々な種類があります。
「居抜き物件」というのは、前入居者が原状回復せずそのまま退去した物件のことです。
全入居者と同じ形態の店舗を開業したいとかんがえているときは、居抜き物件は優良物件になります。
この場合、設備工事がまるごと不要になるケースもあります。
例えば、美容室を開業しようとして、美容室の居抜き物件を借りるのはメリットが大きいです。
ただ、美容室を開業しようとして、歯医者の居抜き物件をかりてもあまりメリットはありません。
状況にもよりますが、業態が違うと解体費用がかさんでしまうことも多く、かえってコストが上がってしまうということもあり得ます。

スケルトンではない物件を借りる

「スケルトン物件」というのはコンクリート剥き出しの何もない物件のことです。
この場合は、工事の数を減らすのは難しいです。
具体的に「何かを諦める」といったやり方でしか工事の数を減らすことはできません。
「居抜き物件」でいいものがなかったときは、スケルトンではないけど、ある程度まで仕上がっている物件を探してみてください。
例えば、床と壁の下地まではできている、床壁天井が全て仕上がっている、空調設備が付いている、といった具体です。
程度はさまざまです。
こういった「ある程度」仕上がっている物件の場合は、その分の工事が減ります。
おしゃれかどうかを決めるのは極端な言い方をすれば「表面の仕上げ」です。
それ以外の部分は、できるだけ整った状態で借りることができるとコスト削減につながります。

内装工事の種類を減らす

内装工事は種類が増えるとその分費用も増えます。
どういうことかというと、壁を壁紙だけで仕上げた場合と、壁紙と塗装で仕上げた場合では、前者の方がコストは安くなるということです。
内装工事の職人は「クロス職人」「塗装職人」「左官職人」など、分野ごとに細かく分かれています。
この職人さんの数を減らすことがコストを削減することにつながります。
ただ、ここをあまり厳密に考えすぎてしまうと、デザインの自由度が失われて結果としておしゃれとかけ離れてしまうこともあるので、ある程度柔軟な発想は必要かもしれません。

低コストでおしゃれな店舗をつくるためには仕入れを安くする

仕入れを安くすればコストは減らせます。
では具体的に仕入れをやすくするにはどうすればいいのかをお伝えします。

品質を下げる

当たり前かもしれませんが、材料の品質を下げれば仕入れコストは下がります。
例えば、無垢材のテーブルを突板のテーブルにグレードダウンする、マーブルトーンの石材をマーブル調の人工建材に変更する、といった具合です。
言い方は良くありませんが、「ホンモノ」を「ニセモノ」に変えるということです。
ただ、これも一概に悪いことではありません。
日本のプリント技術は素晴らしいです。
木目調(ニセモノ)のプリント合板でも、ぱっと見はホンモノとの違いが判らないというのはよくあることです。
また、ホンモノはメンテナンスが大変ですが、ニセモノはメンテナンス性能にも優れていることが多いので、店舗経営の強い味方と言えます。

自分で買う

家具や厨房機器、トイレなどの衛生機器を買うときに、いわゆる業者は業者独自の流通ルートから仕入れることが多いです。
ただ、現在はネットにも色々な商品が流通していて、一般の消費者でも非常に安い価格で商品を買うことができます。
ネットで買った方が安いということもあります。
そういう時は自分で買ってしまいましょう。

低コストでおしゃれな店舗をつくるためにはメリハリを意識する

低コスト店舗デザインをするには、メリハリはとても大切です。
メリハリとは、コストをかける部分とかけない部分をはっきりとわけるということです。
経営目線でいえば、費用対効果の高い部分にはコストをかけることが大切です。
あとは、ただコストをかけるだけではなく用途に合わせて最適な空間デザインをする必要があります。

お客様の視線

お客様の視線が集まる場所はコストをかけます。
サービスを受けている場所、お会計時、トイレ空間などは費用をかけます。
以前、美容室でシャンプーをしてもらった後の話をします。
シャンプー台に座った状態でタオルドライをしてもらっているときに、正面の壁がひどく汚れているのが気になりました。
巾木も段差がありがたがたでした。
なんとなくですが、こういったなんとなくだけどぼーっとみてしまうようなところはデザインを意識した方がいいと感じます。
コストをかければいいというものではありませんが、「デザインする」という意識を高くもつ必要があるということです。

お客様のファーストインプレッション

お客様が店内に入って最初にみる場所はデザインの意識を高く持ちましょう。
特に、照明効果やアクセントカラーは印象に残りやすいので取り入れることをオススメします。
また、店舗の外から見える場所にも意識をしましょう。
道を通る人は潜在的なお客様です。
そういった人たちの印象を上げることは間接的に集客にも繋がります。

滞在時間が長い場所は快適さ重視

レストランであれば食事をするエリア、美容室であれば髪の毛を切ってもらうエリアは、居心地を重視しましょう。
例えば、ソファの座り心地や照明の当たり具合、空調なども気を配る必要があります。

低コストでおしゃれな店舗をつくるためには信頼関係を大切にする

店舗工事業者は、お客様の希望に合わせて工事をします。当たり前のことです。
しかし、業者も人です。
人として健全な関係が構築できないままでは工事にも影響することだってあります。
例えば、強引な値引き交渉をする、執拗に電話・メールを繰り返す、非人道的なクレームなど。
こうった人はごく少数ですが、あくまでも人と人との関わりであることを忘れてはいけません。
話がこじれて、最終的にコストが多くかかってしまうなどということにもなりかねないので、あくまでも対等な立場であるということを忘れてはいけません。

むやみに業者を変えない

業者を変えること自体がわるいわけではありません。
お客様の希望に沿う提案ができない場合はむしろ変えるべきです。
ただ、デザインや金額などスムーズに進めていたにもかかわらず、突然「もっと安い業者がいた」というだけの理由で業者変更をするのはよくありません。
仮にそうするにしても、そこまでのコストは支払う必要があります。
また、一部の工事だけ別の業者に頼むといったパターンもありますが、コスト面だけでいくとそんなにメリットの大きい選択ではないかもしれません。

コミュニケーションコストを考慮する

工事をするというと、「工事をするための費用」という部分に着目しますが、工事をするためには、その前段階で大きなコストが発生しています。
それがコミュニケーションコストです。
お客様と何度もやりとりをする。
そのあとは工事関係者と何度もやりとりをする。
工事中も毎日繰り返しやり取りをする。
そういった「やりとり」の部分にもコストは発生しています。
一部だけ別の業者が工事をするといった話をしましたが、こういったパターンでは、コミュニケーションコストが高くつきます。
お互い勝手がわからない業者同士のやりとりになるので、リスク回避の為に費用を高めに見積もることもあります。
コミュニケーションコストを考慮して、予算やイメージはある程度決めておくと最終的なコスト削減にもつながります。

まとめ

いかがでしたか?今回は低コストでおしゃれな店舗を作るための方法をお伝えしました。
店舗工事にはそれなりに費用がかかりますが、工夫次第で大きくコストダウンすることも可能です。
そのためには、物件探しの段階から工事に詳しい業者を同行してもらうのもひとつの選択かもしれません。
是非参考にしてみてください。

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