モモナチュラルは1953年創業の脇木工という家具製作会社が始めた家具ブランドです。
創業当初は家具の卸会社として色々な家具メーカーに家具を卸していました、1997年に方針転換をして自社ブランドを展開することになりました。
現在は直営店で９店舗を展開する人気の店舗ですが、現在も豊かな自然に囲まれた岡山の工場で職人さんが丁寧にものづくりをしています。
ちなみにモモナチュラルの「モモ」は岡山県発祥の桃太郎からとったものです。

「暮らす人が主役の家具」をコンセプトに、商品展開をしています。
お客様の声を大切にしていて、家具作りにも反映しているということですが、実際に家具をみて触ってみるとそれがよく理解できます。
食器棚やソファはサイズや仕様を柔軟にカスタマイズすることができ、お客様ごとの生活空間に合わせた家具提案を可能にしています。
ソファの生地種類はなんと100種類以上あり、選ぶのが大変そう・・・！（いい意味で）
人の好みは人それぞれだということをしっかりと理解し、押し付けがましくないお客様目線での家具展開が印象的です。

ホンモノ志向の家具づくりということば。よく聞きますが、わかりやすく言うとどういうことでしょうか？
筆者は「材料」「人」「手間」だと考えます。
モモナチュラルは厳選された材料を使い、規模が大きくなった今も熟練職人の手で製作が行われています。
もちろん工場化されている工程もあります。
ただ、木目の出方や節の位置などのチェックは熟練の職人さんの目で行っており、この規模感のブランドでそれを実行しているのはすごいな～！と感心してしまいます。

筆者が一番感動したのが、テーブルの天板です。
通常、テーブル天板は木材の上にウレタン塗装やＵＶ塗装といったコーティングをすることが多いです。
理由はメンテナンスを容易にするため、つまり汚れをさっと落とせるような仕様にしておくということです。
ただ、モモナチュラルのテーブル天板はそれをしていません。（全てではないかもしれません）
ウレタン塗装をする代わりにオイル塗装という形で表面を加工しており、木の質感やぬくもりをきれいに残しています。
メンテナンスにはすこし手間がかかりますが、それも楽しいというか、愛着が沸くというか、ただ劣化を待つといった使い方ではなく、変化を楽しむ使い方ができるテーブルでした。
これもホンモノ志向ならではの家具といった印象ですね。

ここまで家具自体の品質についてお伝えしましたが、実は価格も品質に対してリーズナブルに設定されています。
モモナチュラルは岡山の工場で家具製作をしていると書きましたが、テーブルやソファの脚など、量産しているものに関しては海外工場を使っています。
品質を維持すると同時に効率化するべきところは効率化をする。それが価格にも反映されてるので、一人暮らしを始めたばかりの20代の男性女性にも手の届く家具になっています。
これも、押し付けがましくないお客様目線を大切にした家具ブランドだなという印象を受けます。