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納得した上で頼みたい!インテリアデザインを依頼するメリット・デメリット

髪の毛を切ろうと思ったらほとんどの人が美容師さんや床屋さんに切ってもらいますが、おうちのインテリアデザインをインテリアデザイナーに依頼するという考え方はまだまだ一般的ではありません。
理由は「インテリアデザイナーに依頼をする理由」がわからないからです。
もっとわかりやすくいえば、インテリアデザインをプロに依頼するメリットが感じられないから。
その原因は私達インテリアデザイン業界が作っています。
私達がもっとインテリアを楽しむことやインテリアデザインの価値について積極的に発信をして、インテリアデザインをプロに依頼してみたいと思ってもらえるように努力すること。
それがインテリアデザイン業界の大きなテーマです。
今回は、インテリアデザインを依頼するメリットとデメリットをわかりやすくお伝えします。

メリット1:
インテリアデザインを依頼すると「完成」させてくれる

家を借りたり買ったりするときに、日本と欧米で大きく違うことがあります。
それは空間が完成しているか、未完成であるかということです。
メリットの一つ目は空間を、完成まで一括でお任せできるというところにあります。

未完成が人気の日本

日本では中古の家を買ったり借りたりするときに「家具なし」「照明なし」「壁はとりあえず白」といったものが人気です。
つまり、なるべく無機質で未完成な状態で引き渡しをします。
この方が物件として安定感があり売れやすいようです。
ここで不動産仲介業者がインテリアデザイナーを紹介することもほとんどありません。
家具や照明は居住者自身で選び自分好みに作り上げていきます。
ただ、床や壁まで自分好みにカスタマイズする人はとても少ないです。
賃貸の場合は原状回復が基本なので、費用面を考えてむやみに空間をカスタムすることをためらってしまうというのもあると思います。

完成している欧米

一方、欧米では家具付きの家というのが普通にあります。
買ったり借りたりする時点で空間が完成しています。
もちろん自分好みにカスタムすることはできますが、ある程度完成しているので自分で手を加えやすいというメリットがあります。
完成しているのが主流となると、仮に完成していない物件に出会った時に「残りはプロに頼むか」という発想になりやすいものです。
例えば、日本で賃貸マンションを借りた時、トイレに便器が付いていなかったとします。
賃貸業者がひどいとかそういったことは置いておいて、とりあえずはトイレ工事をプロに頼む人がほとんどだと思います。
それは、日本では「トイレは最初からついているモノ」というのが当たり前だからです。こういった理由で欧米では、インテリアがある程度完成しているのが当たり前なのです。

インテリアデザインはとても大変

こういう書き方をすると、完成している欧米はよくて未完成の日本は良くないといったイメージを与えてしまいそうですが、決してそういうわけではありません。
何が言いたいかというと「インテリアを完成させるのは大変だ」ということです。
日本は未完成で引き渡すのが主流ですが、そこから自分なりにこだわりのインテリア空間をつくろうとすると時間も労力も費用もかかりとても大変です。

料理に例えてみましょう。
プロの料理人は素材からこだわりをもち、生産地や生産方法にも独自の視点をもって仕事をしています。
でも、私達一般消費者は基本的にはそういったことをすっ飛ばしてスーパーに売っている野菜のなかから良さそうなものを選びます。
それすら大変なときもあります。
そういったときはお惣菜を買ったりデリバリーをしたり外食をしたりします。
どれもごく一般的な選択肢です。

一方インテリアに関しては、家具の素材までこだわる人は少ないかもしれませんが、お惣菜を買ったり(一部外注)外食をしたり(全部外注)したりする選択肢が全然一般的ではありません。
すごく大変なのに、自分だけで済ませるのが当たり前になっています。

インテリアデザイナーは完成まで責任をもつ

プロのインテリアデザイナーに依頼をすれば、そういったことを全て解決してもらうことができます。
時間も労力もインテリアデザイナーが全て肩代わりしてくれます。
お好みのインテリア空間を完成度の高い状態で再現してもらうことができるのです。

メリット2:
インテリアデザインをプロに頼むと「最適化」できる

インテリアデザインをプロに頼むことのメリットのもう一つが「客観的な視点でのご提案」です。
自分だけでインテリア空間をつくろうとすると、「好き嫌い」といった主観的な考え方が大きくなります。
好みというのはもちろん大切な要素ではありますが、そこが一番の失敗ポイントでもあります。

ライフスタイルに最適化

ライフスタイルに最適化というのは、住む人が一番生活しやすいように空間をデザインするということです。
例えばイスの高さ。海外製のイスは、海外の人の体型に合わせて作られています。
欧米の人達は日本人に比べて脚が長いので座面の高さが少し高めに作られています。
最大で日本のイスより5センチ程高いものもありますが、この5センチの違いが座り心地に大きく影響します。
フォルムが最高に好きだからオブジェとして飾るということであれば全く問題ありません。
でも、食事や仕事の用途で実際に使用するということになると、この5センチがジワジワと効いてきます。
最終的には、デザインだけで椅子を購入したことを後悔するハメになってしまうかもしれません。
その点、客観的視点からのご提案があることで、「好き嫌い」以外の視点から検討することができるようになるのです。

空間に最適化

こちらはお部屋の大きさに一番しっくりくる空間をデザインしますよ、ということです。
家具を購入する際のあるあるなのですが、店舗でみた時はイイ感じだったのに、いざ家に配置してみたら大きすぎたというのは本当によく聞く話です。
この失敗が起こってしまう原因は、店舗空間が家よりも大きいから錯覚を起こしてしまうということ、あとは、生活動線に必要な寸法感覚がない、ということです。
生活動線に必要な寸法とは、例えば人が一人通るのに必要な寸法やすれ違うのに必要な寸法、椅子を引くときに必要な寸法、などです。
こういった知識があれば、なんとなくではなく数値で家具選びができるようになります。
インテリアデザイナーはもちろんそういったことに関しては熟知しているので、空間に最適なバランスで空間をデザインすることができるのです。

メリット3:
インテリアデザインをプロに頼むと「節約」できる

【メリット1】の内容と重なりますが、インテリアデザインをプロに頼むと大幅に節約できることがあります。
それが「時間」と「労力」です。
インテリアデザインは普通に生活をしながら取り組むにはあまりにもハードです。
料理の手間を減らすためにお惣菜を買うのと同じ感覚…というのは少し無理があるかもしれませんが、それくらいの感覚でインテリアも外注できるのが理想的です。

時間の節約

引っ越しをして何もないところからすべての家具や照明、カーテンなどのリネンを揃えるとなると大変です。
そのため、一人ですべてをやろうと考えると優先順位を考えることになります。
多くの人は生活に必要不可欠なもの、例えば冷蔵庫やエアコンなどの家電から揃えます。
そのあとテーブルやベッドなどを順番に揃えていきます。
少しづつインテリア空間が充実していくのは楽しい面もあります。
ただ、途中で飽きてしまう人もとても多いです。
収納を用意するのがめんどくさくなり引っ越しの段ボールにいれたままなんてこともあります。
人はどんなにモチベーション高く始めても時間と共に低下してしまいます。
引っ越し時のモチベーションマックスの状態でインテリアデザイナーに仕事を依頼すれば、短時間で理想のインテリア空間を実現することができます。

労力の節約

一言でインテリアといっても、お気に入りの家具をただ買えばいいというわけではありません。
部屋全体のバランスや収納量を考慮して、適切な量の家具を購入する必要があります。
カーテンを買うにしても大変です。
採寸をして、必要な機能を満たしているカーテンを選ぶ。
そもそもカーテンがいいのかブラインドがいいのか。
ブラインドにするにしても縦型がいいのか横型がいいのか。
そういったことをひとつひとつ調べて購入するのはとても大変です。
そもそもお気に入りの家具を買うといっても、お気に入りの家具がない場合、お気に入りを見つけることから始めないといけません。
インテリアデザイナーに依頼をすればそういった煩わしい手間を全て引き受けてもらえます。
世の中にはすごい数の家具メーカーが存在します。
インテリアデザイナーでもすべてを網羅することは難しいですが、それでもプロとして数多くの家具についての知識を持っています。
あなたの好みをつたえるだけで、最適な家具をご提案することが可能です。

デメリット1:
インテリアデザインをプロに頼むと費用がかかる

これがなにより一番のデメリットです。
プロに頼むということはそれなりに費用がかかるということです。
とくに、頑張れば自分でもできることとなると、そこに投資するのがもったいない気持ちになってしまうのもわかります。
日本では家事代行がなかなか浸透しませんが、同じ理由ではないでしょうか。
それだけに、インテリアデザイナー側は前述したようなはっきりとした価値を表現しないといけません。
ここはインテリアデザイナーの今後の課題でもあります。

デメリット2:
インテリアデザイナーといっても千差万別

デメリットではありませんが、ここが抜け落ちるとインテリアデザインを依頼したこと後悔してしまうかもしれません。
インテリアデザイナーといっても得意分野は驚く程様々です。
商業施設の空間デザインが得意な人もいれば住宅のデザインが得意な人もいます。
カラーコーディネートを軸にしてインテリア提案をするひともいれば、とにかく家具の知識だけがオタク並という人もいます。
インテリアデザインを依頼する際は、相手のインテリアデザイナーの実績や得意分野についてじっくり聞くことがとても大切です。

まとめ

いかがでしたか?
今回はインテリアデザインをプロに頼むメリットデメリットについてお伝えしました。
インテリアデザインをプロに頼むことは少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、もし気になるのであれば気軽に問い合わせだけでもしてみることをオススメします。
インテリアデザイナーは「好き」を仕事にしている人がほとんどなので、仕事に情熱をもって取り組んでいます。
不安な点は遠慮なく聞いてみてください。
きっといいアドバイスがもらえるのではないでしょうか。

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